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【出版業界|2021年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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出版業界イメージ


出版業界と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?「雑誌」「書籍」をイメージされる方も多いでしょう。大手企業であれば集英社・KADOKAWA・小学館など、その他にも様々な企業が存在します。


ただ、インターネットの台頭による活字離れが進んでおり、出版業界は不況に陥っています。そのため、より安定している有名企業になればなるほど志望者も増え、倍率もどんどん高くなってしまうのが2021年時点における現状です。


そこでこの記事では、代表的な企業も含めて出版業界について紹介していきます。出版業界に行こうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

出版業界とは

出版業界イメージ


出版業界は、書籍や雑誌などの出版物に関わる分野です。ファッション雑誌・芸能誌・コミック・小説・文庫本・絵本など、出版されるものは多岐に渡ります。


出版業界では、まずは書籍・雑誌の企画から始まります。企画内容が決まったら、執筆者に執筆を依頼します。そして執筆が完了して提出されたら、内容の編集に着手。全て編集し終わったら、その出版物を発行して書店にて販売するという流れです。


このことから出版業界は、出版社・出版取次・書店の3つに大きく分かれます。


「出版社」は、本の企画、デザイン・内容の編集、印刷などを担当します。
加えて出版物の販売促進のために、書店へ営業をかけたり、広告作成も対応するのです。


「出版取次」は簡単にいうと出版社と書店のつなぎ役です。
本を流通させたり、出版社の情報について伝えたり、代金の請求や回収をしたりします。本を流通させるだけでなく、倉庫で保管して管理もするので、重要な役割を担っているのです。


そして消費者の手元に届けられるよう、「書店」にて出版物を販売します。新刊やベストセラーなど書籍の仕入れ・棚の配置・接客など、販売に関するあらゆることを対応します。書店に置く本によってお店の売上や来客層にも影響するので、そもそもどのように運営するかが書店では重要です。


以上のように、各分野に役割分担をすることで出版業界は成立しています。総じてあらゆる出版物に関わると認識しておきましょう。


ちなみに出版業界は、マスコミ業界という大きな括りのうちの1つです。マスコミ業界は、テレビ・新聞・ラジオ・印刷などから構成されています。

出版業界の職種

出版業界イメージ


出版業界における特有の職種は大きく4つに分けられます。内訳は「制作・編集」「校閲」「営業・販売促進」「広告営業」です。

制作・編集

制作・編集では、出版物の企画から原稿の編集まで多岐にわたる仕事を担当します。まずターゲットとする層や伝えたい内容を踏まえ、何を作るかを企画します。

その後、書籍であればライター、写真集であればカメラマンなど必要なスタッフを配置。打ち合わせをした上で、各スタッフに出版物の作成に取り掛かってもらいます。

加えて制作をする上ではスケジュール管理も必要です。納期を決めて、出版物を提出してもらうことがポイントになります。また、同時並行で出版物の表紙を作成したり、本のタイトルを考えたり、次の出版物を企画したりもします。

出版物が上がってきたら、今度は編集に取り掛かります。誤字脱字のチェックや必要ない部分をカットし、逆に足りない部分を制作者に追記してもらうよう依頼をします。編集をしていくことで完成形に近づけていくのです。

このようにさまざまな業務を同時並行で進める必要があります。そのためマルチタスクをこなす力が必要です。また、時代の流れを踏まえて出版すると売上にも直結するため、流行に敏感であることが求められます。

以上のことから、新しいもの好きな人や他人への興味関心が高い人には向いているでしょう。

校閲

校閲は、簡単にいうと「文章チェック」をする役割です。誤字脱字はもちろんのこと、日本語としての正しさ不適切な表現についてチェックします。また、コンテンツの論理構成や、主張の一貫性についても確認して修正をします。

たった1つでも誤字脱字やミスがあると、読者側から信頼を失ってしまう可能性があります。コンテンツの質を高品質に保つためにも、校閲は欠かせないのです。

そのため日本語の正しい文法や表現など、総合的な国語力が必要です。また、文章ルールや事実確認などをする必要があるので、細かいところにもしっかり目を向けなければなりません。

職種の性質上、1人での作業が非常に多くなってしまいます。それゆえ黙々と作業を進められる方や、1人での作業が苦でない方、細かいところまで気が配れる几帳面な方に校閲は向いています。

営業(書店・広告)

出版社における営業は、簡単にいうと本の売り上げを伸ばす役割を担っています。営業は「広告営業」「書店営業」の2つに分けられます。

広告営業とは、雑誌に広告を載せてもらえるよう広告主を探したり、掲載する広告先を探したりすることが主な役割です。雑誌に広告を載せてもらうことで、スポンサーが増えて会社の利益も上がります。

他にも自社の本を宣伝するために、掲載する広告先を探します。電車に書籍の宣伝がされているのを見たことはないでしょうか?このように書籍を宣伝できるところへ営業をかけていきます。

一方、書店営業では、書店や取次店を回って、自社の出版物をより多く発注してもらえるように提案・交渉をします。受注量を増やすことはもちろんのこと、より買われやすいコーナーに出版物をおいてもらえるよう交渉をします。

以上のことから、営業職においてはコミュニケーション力は必須です。加えて、1日に何件もやりとりするので、体力も必要になります。


また、当サイトでは、広告業界全体の採用動向や面接対策なども紹介しています。興味のある方は方は「広告業界研究」の記事をチェックしてみてください。

出版業界の市場規模

出版業界の市場規模の推移

出版物の推定販売金額のグラフ

出典:出版指標 年報 2021年版

1996年を境に出版業界の販売金額は下降傾向です。1997年にインターネットが台頭したため、必要な情報がどこにいても簡単に手に入れられるようになったことが1つの原因です。

また、スマートフォンが普及されることによって、より情報の入手が容易になりました。同時にアプリ・Netflixなどのさまざまなコンテンツが提供されるようになったため、娯楽が多様化しつつあります。そのため出版業界は年々市場規模が縮小しつつあります。


ただ、2014年をきっかけに電子出版が新たに台頭したことで、出版不況に歯止めをかけられる可能性も出てきています。スマートフォン・インターネットを利用することが劇的に増えた現代だからこそ、電子書籍の需要が増えつつある
からです。

 

出版物売上シェア率のグラフ

出典:出版指標 年報 2021年版

上記のグラフのように、2020年において電子出版の売り上げが約25%を占めています。今後5Gの発達やスマホ需要がどんどん高くなることを考えると、電子出版には非常にチャンスがあるのです。

中でも電子コミックがもっとも伸びています。そのため漫画やコミックを電子化することで、出版業界の不況から脱出できる可能性もあります。

出版業界の現状・動向

■全世代で紙の本を読まない人が増えている

現代社会において、どの世代においても紙媒体の本を読まない人が増えています。

国立青少年教育振興機構の調査(H31年)によると、H25年に1冊も紙の本を読まない人は全体で28.1%だったのに対し、H30年において1冊も紙の本を読まない人は全体で49.8%という結果が発表されました。

1ヶ月に読む本の量の経年比較のグラフ

出典:国立青少年教育振興機構「第2章 クロス集計の結果」

この点、どの年代においても「0冊」の割合が非常に増えており、紙の本での読書離れが進んでいるのが現状です。1日における読書時間も0分の割合がH25年では23.3%だったのに対し、H30年度では42.1%という結果になっています。

出版業界、1日あたりの読書時間グラフ

出典:国立青少年教育振興機構「第2章 クロス集計の結果」

紙の本を読まない割合が高くなった背景は2つ考えられます。


1つはインターネットによる利便性の向上です。「ググる」という言葉が出てきたように、自分が調べたい時にいつでも調べられるので、ネットの方が非常に利便性が高いです。

他方、インターネットと比較すると、紙媒体の本では調べたい時に手元になければ調べられません。おまけにリサーチにかなり時間がかかってしまいます。そのため利便性が悪く、結果として紙の本から離れてしまうと考えられます。


もう1つは、YouTubeやNetflixなどの映像コンテンツの台頭です。活字に比べると動画の方が情報収集にあまり時間をかける必要がありません。加えて、活字に比べて動画の方がわかりやすいのも1つ挙げられます。

以上のことから紙の本・読書離れが進んでいるのが現状です。

参考:国立青少年教育振興機構「子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究報告書」
 ReseMom

■書籍・雑誌の返品率が約35~40%前後

書籍・雑誌の返品率が約35~40%前後であることが出版業界で問題視されています。2019年の経済産業省の「経済構造実態調査」によると、書籍の平均返品率は32%、雑誌の平均返品率は40%となっています。


出版社側では「再販制度」
に基づき価格が設定されています。再販制度とは、出版社が価格を決定し、小売店でも定価で販売することを指します。そのため、書籍の価格を勝手に変更される心配はありません。


一方、書店側は「委託販売制度」を出版社と締結している場合が多いです。委託販売制度とは、書店で売れ残った本を出版社に返品できる制度になります。


具体的に数値で考えてみましょう。例えば1つの書店が、とある出版社から定価1,000円の書籍を1,000冊買い取ったとします。これが全て売ることができれば1,000,000円の売上が出ます。ただし、40%売れ残ったので返品するとなると、400,000円もの売上を逃すことになるのです。

当然これが何度も度重なれば、赤字はどんどん膨れ上がってしまいます。その結果、各出版社の負担も増えることにつながるのです。


この状況を踏まえ、
Amazonが書籍の「買い切り」へと踏み出しました。つまり、一旦購入したものは全て買い切り、売り切れるまで販売し続けるという方針です。

その結果、出版社側の売上も従来と比べるとアップし、売上の見込みが立ちやすくなります。


以上のことから
Amazonによって、業界全体で蔓延っている非効率な販売方法を改善できる契機ともなりえます。

参考:日本経済新聞「アマゾン、書籍「買い切り」へ 本の値下げも検討」

■電子書籍の市場規模が25%ほどを占めており、今後も拡大傾向

電子書籍の市場規模は年々拡大傾向にあります。「出版業界の市場規模」で紹介したように、2020年において電子出版の売上が約25%を占めています。これはスマホ需要が高まってきており、巣篭もり需要が増えたからです。


また、電子書籍の中でも書籍ではなく、特にコミックや漫画などの需要が急増しています。そのため、今後も増えていくことが予測されます。


DXが今後も出版業界で進み、電子書籍の需要が増えていくことを考慮すると、電子書籍対策はますます必要となってきます。ただ、まだまだ認知されていない現状なので、はじめはいかに知ってもらうかがポイントでしょう。

参考:DIAMOND online
あさがくナビ 

出版業界の歴史

本の歴史イメージ

敗戦による出版業界の変化とテレビ・週刊誌ブームの台頭

戦争の敗戦に伴い、出版体制が大きく変化しました。戦時中は政府による統制もあったため、思うように出版がなされませんでした。しかし戦争が終戦し、出版法や新聞紙法、出版事業令が廃止されるなど、それまでのルールがほぼ完全に撤廃される運びになったのです。

その結果、休刊していた雑誌の復帰や新たな出版物の台頭など、出版活動が盛んになってきました。出版社もその分需要が高まり、約4,000社へと激増しました。それだけ、多くの人に出版物が求められたのです。

中でもテレビが普及され、週刊誌のブームが巻き起こりました。週刊大衆週刊文春など、今でも販売されている週刊誌が1950年代をきっかけに販売されることになったのです。

高度経済成長期の影響により出版業界も成長

出版業界も高度経済成長期の影響を受けています。出版物の定価を値上げし、順調に売り上げを伸ばしました。かつ、大量に生産して低価格で買い求めることができるペーパーブックスもこの頃流行したのです。

また、1961年には「国民百科事典」が刊行され、小学館がそれを追い「日本百科大事典」が刊行されました。それまで言葉の意味をまとめた書籍がなかったからか、どちらも大ヒットして百科事典ブームが起こったのです。

その他にもテレビの台頭に伴う本のビジュアル面の強化や、全国共通図書券の販売などが開始されました。以上のように1960〜1970年代にかけて、出版物は量的にも質的にも、拡大したのです。

新たなメディアの台頭とインターネットの影響による出版不振

1970年後半から1980年代にかけて、新たなメディアが複数立ち上がりました。コンピュータやゲームが台頭したことが大きな理由です。

コンピュータが普及されてきたこともあり、1979年に「岩波基本六法」をコンピュータ組版へ移行させたのです。

また、1983年にファミコンが大きな話題を呼びました。その結果ファミコン雑誌が販売されるようになり、攻略法や公式のガイドブックが出版され始めたのです。このことから「ニューメディア元年」ともいわれました。

しかし、バブルの崩壊やインターネットの台頭に伴い、出版業界は低迷の道を辿ることになりました。情報が簡単に手に入るようになったため、情報系の雑誌・書籍のニーズが落ちたことが1つの要因です。

しかし、電子書籍が増加しており、ケータイ小説電子版のマンガの需要も高まってきています。今後は紙媒体の出版物もしかり、どのように売上を上げていくかがポイントとなってくるでしょう。

参考:時代と出版

出版業界におけるトレンド・話題

業界のトレンド

講談社・集英社・小学館、AIを活用した出版流通の最適化などを目指した新会社設立に向け丸紅と協議を開始

講談社・集英社・小学館の3社が、出版流通における新会社の設立に向けて大手総合商社の丸紅と協議をはじめました。

出版業界は流通制度を筆頭に、さまざまな構造的な問題を抱えています。そのため各部門においてそのような問題を改善することが求められているのです。

そこで各3社は、サプライチェーン改革の実績がある丸紅をパートナーとし、新会社を設立するための協議を開始しました。これは新しい取り組みを始めるということ、流通における問題を解決することが大きな目的です。

ちなみにサプライチェーンとは、出版・取次・書店販売など、「モノが供給されるまでの一連の流れ」のことです。


主に取り組む予定の内容は2つ

1つは、AIの活用による業務効率化です。書籍や雑誌の流通情報を把握し、AIを活用することで配本や発行などの管理最適化を目指します。

もう1つはRFID活用事業です。RFIDとは、電波を用いてデータを接触せずに読み書きするシステムです。例えばPASMOやSUICAなどのICカードや、商品のバーコードの読み取りなどが挙げられます。

RFID活用事業を進めることで、在庫・販売条件の管理や棚卸しを効率化することを目指します。かつ、万引き防止までのシステムを構築して運用に至るまでも検討すると発表しています。


このようにアナログで非効率な部分に関しては、DXを進める動きが出版業界においても出てきています。そのため、事業効率化の観点からも、どこを自動化すべきかを考えておく必要があります。

参考:DIGITAL SHIFT TIMES

講談社とアマゾン、直接取引を開始へ 「異例の事態」に衝撃広がる

講談社Amazonが、取次会社を経由しない「直接取引」を開始しました。出版業界においては、出版社による本の出版・取次会社による配送・書店での販売、といったルートが通例です。

しかし、この取次会社の仲介を挟まず、直接講談社から取り寄せることで日数の短縮コストカットが期待されます。結果、消費者の手元に届く時間もより早くなるのです。

業界を牽引する立場である講談社が、この決断に踏み切ったのは業界の革新ともいえます。この点他の出版社・取次会社がどう対応するか着目する必要があります。

参考:朝日新聞「講談社とアマゾン、直接取引を開始へ 「異例の事態」に衝撃広がる」

デジタル参考書200冊以上を月額980円で読み放題に 学習管理のスタディプラスが新サービス

株式会社スタディプラスは学習参考書が月額980円で読み放題となる「Studyplusブック」を2022年の1月に提供すると発表しました。2021年9月時点において、旺文社・山川出版社など18社の出版社と提携しています。

さまざまな企業が電子書籍化を進めている中、非常に画期的なサービスの1つです。かつ、月額課金形式であるサブスク形式でもあるので、現代の流行を捉えた提供方法です。

電子書籍の市場規模は、まだまだ拡大傾向にあります。完全に認知されるようになったわけではありません。その点、電子書籍に興味を持ってもらうにはぴったりのサービスでしょう。

このように、出版物の電子化と加えて、どのようなサービスを提供するかに着目していく必要があります。

参考:itmedia NEWS

出版業界における主要企業の解説

KADOKAWA

社名

株式会社KADOKAWA

設立

2014年10月1日

本社所在地

〒102-8177

東京都千代田区富士見二丁目13番3号

資本金

256億円

従業員数

非公開

平均年収

840万円
(参照:yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

総合エンターテインメント企業として、出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、MD、インバウンド関連などの幅広い事業を展開

KADOKAWAは、出版のみならず映像・ゲーム・Webサービス・教育など多岐に渡ってコンテンツを提供している出版社です。2014年にIT企業の「ドワンゴ」と経営統合していることもあり、「IT×出版」を軸にしている企業です。


主な事業内容としては、「出版」「映像」「ゲーム」「Webサービス」の4つがあります。


出版事業は、文芸・ビジネス書・ライトノベル・コミック・電子書籍など多岐にわたるジャンルを取り扱っています。全てのジャンルを合わせて、毎年5,000件ほど新刊書籍と雑誌を提供しています。


映像事業は「書籍とアニメのメディアミックスの最大化」を目標に、さまざまなビジネス展開をしています。例えば自社原作を基にした映画化や、オリジナルアニメの配信などです。


ゲーム事業は、ソフトウェア・ネットワークゲームの企画、開発や販売をしています。代表的なものであれば、全世界で累計販売本数が2,700万本を突破した「DARK SOULS」シリーズがあります。


最後にWebサービス事業は、動画プラットフォームである「ニコニコ」をはじめとしたプラットフォームの展開や、モバイル端末に向けてニュースサイトや通販サービスなどを提供しています。


また、KADOKAWAは
アメリカ・中国・台湾・香港などを対象に、グローバル展開しています。日本で開発されたIP(知的財産)を、海外拠点やパートナー企業と連携し合いながらライセンスを展開しています。

翻訳出版、海外に向けてアニメ・ゲームの展開をし、国外に向けて多くの作品を提供しています。加えて、出版物を提供する地域の特製に合わせてマーケティングしたり、さまざまなフォーマットを使って出版しています。


日本発のコンテンツをもっと海外に届けていきたい、と考えている海外志向の人にはうってつけの企業です。

集英社

社名

株式会社集英社

設立

1985年4月1日

本社所在地

〒101-8050

東京都千代田区一ツ橋2-5-10

資本金

1億80万円(2020年3月31日現在)

従業員数

783人(2020年3月31日現在)

事業内容

コミックス、辞典、児童書、写真集などの出版

集英社は雑誌やコミックスを中心に、さまざまな出版物を提供している出版社です。

特に漫画・雑誌の領域に強みを持っています。具体的には、人気の漫画を多数排出している雑誌である「少年ジャンプ」が挙げられます。

その他にも「Seventeen」「non-no」「週刊プレイボーイ」など、ファッション誌や芸能誌なども多数取り扱っています。このように若年層をターゲットとした出版物を提供しているのです。

また、出版物のアニメ化・映画化も対応しています。アニメだと「ONE PIECE」「ドラゴンボール」、映画だと「鬼滅の刃」などをこれまで配信。2021年8月には「僕のヒーローアカデミア」の舞台公演が決定しています。

上記はあくまで一例ですが、集英社は出版物のメディア化にも力を入れています。その他にも電子書籍の出版や、イベント事業にも積極的に展開しているのです。


根っから漫画が好きな方や、トレンド・流行に敏感な方には向いています。
これらに当てはまる方は集英社への応募を検討してみましょう。

講談社

社名

株式会社講談社

設立

1909年 (明治42年) 11月

本社所在地

〒100-8116

東京都千代田区大手町一丁目5番1号 大手町ファーストスクエア イーストタワー

資本金

3億円

従業員数

941人 (2021年4月現在)

事業内容

コミックス、辞典、児童書、写真集などの総合出版事業

講談社は出版業界で約100年の歴史を持っている総合型の出版社です。

ファッション雑誌・文芸・漫画・週刊誌など多岐に渡って出版物を提供しています。

集英社と同様、雑誌や週刊誌に大きな強みがあります。代表的なものでいえば、「週刊マガジン」「週刊現代」などです。「寄生獣」「進撃の巨人」「宇宙兄弟」など青年向けのコンテンツが豊富に揃っているのが特徴になります。

「おもしろくて、ためになるを世界へ」をビジョンとして掲げていることもあり、面白さはもちろんのこと、社会性のあるコンテンツを提供しています。加えて、「世界へ」というメッセージがあるように、海外事業も展開しています。


そのため、漫画好きでトレンドに敏感な人はもちろんのこと、海外で漫画を広めていきたいという方は講談社に向いています。

出版業界における主要企業の採用動向

採用動向イメージ

KADOKAWA

求める人材
  • 探究心を持っている方
  • 冒険心を持っている方
  • 何か1つでも自分の好きなことを持っている方

「好きすぎるは才能」という言葉を掲げているように、何か1つでも好きなことがあるかどうかが求められます。映像や小説などさまざまな分野を手掛けていることもあるので、挑戦するチャンスはあります。

また、その好きなことをもとにビジネスチャンスをどんどん広げていく創造力探究心があるかも求められます。

特に出版という性質上、ニッチに責めることが可能ですので、まだまだブルーオーシャンの分野もどんどん開拓できる可能性を秘めています。

「1個好きなことがある人」「1つ気になったら関連することをもっと知りたい」と思う方には向いています。

集英社

求める人材
  • 情熱を持って最後までやり切れる方
  • コミュニケーションを適切に取れる方
  • チャレンジ精神が強い方

「あなたの情熱が次の1冊を作ります」と記載されていることもあり、何かをやることに対して本気になれる方を求めています。

また特に漫画の分野に強みを持っていることから、作家の方とのやりとりは必須です。このことからも、コミュニケーションを適切にできるかどうかも重要でしょう。

集英社ではさまざまなアニメやイベントも手掛けています。この点、出版物に関する新しいイベントや企画をどんどん出していくことが求められます。

以上のことからも、最後までやりきり、チャレンジ精神旺盛な方には向いているでしょう。

講談社

求める人材
  • 人の好奇心を満たすような創造力がある方
  • 常識に囚われない考えができる方
  • 新しいもの・考えに抵抗がない方

講談社は「おもしろくて、ためになる。」をビジョンとして掲げています。漫画・小説・アニメなどさまざまな分野で手掛けているからこそ、どの出版物とも違う価値創造力が求められます。

そのため常識に囚われず、人とは違った見方ができるかどうかが大きなポイントです。そうでなくても、新しいものや考え方にあまり抵抗がないかが見られます。

以上のことから、「変化に柔軟な方」や「新しいもの・考えに抵抗がない方」が求められるでしょう。

出版業界の採用スケジュール

KADOKAWA

KADOKAWAの採用フローは以下の通りです。

  1. プレエントリー
  2. エントリーシート提出・筆記試験(SPI)
  3. 書類選考
  4. 面接・適性検査

KADOKAWAの採用は2月から始まります。採用フローも他の企業と同様でオーソドックスなものです。

一括採用方式で、エントリーも1回しかチャンスがないため、1つ1つの試験に全力投球するようにしてください。


またKADOKAWAは「好きすぎるは才能」を謳っています。そのため、何か1つでも得意なこと・好きなことがあるかどうかが見られます。

そのため、これまでの生活の中で夢中で打ち込んだことを1つ挙げられるようにしておきましょう。小説やゲームに関する内容であればなお良いです。

集英社

集英社の採用フローは以下の通りです。

  1. プレエントリー
  2. 書類選考:「入社志望書の入力」と「作文のPDFアップロード」
  3. Webテスト
  4. 面接

集英社の場合、志望書の入力(ES)に加えて、作文の提出が求められます。これは特定のお題に対して回答する形式です。どちらも含め、2021年における締め切りは2月8日でした。

最新情報に関してはHPでチェックし、早め早めの対策が必要になってきます。上記の書類選考が終わったあと、3月になって面接が開始されます。そのため、約2〜3ヶ月ほどは採用にかかると見込んでおきましょう。ちなみに面接の種類は個人面接集団面接の2つです。


集英社の採用ページのトップには、「はじめは、まっしろ」と記載されています。つまり新卒は、まだ何も描かれていない真っ白な状態であるからこそ、可能性も無限に秘められていると解釈もできます。

このことからも、積極的に行動・吸収しようとする姿勢や、情熱を持って行動できるかが問われます。最低でも1個、学生時代にチャレンジしたことを確実に主張できるようにしましょう。

その他にも、Seventeenや週刊プレイボーイなど媒体をピックアップし、「自分が好きな出版物をどのように売上を伸ばしていくか」も言えるようにしておくと良いです。

講談社

講談社の採用フローは以下の通りです。

  • 書類選考
  • 筆記試験(オンライン)
  • 1次面接(オンライン)
  • 2次面接(対面)
  • 3次面接(対面)
  • 総務面接(オンライン)
  • 4次面接(対面)

講談社の場合、他の企業と比較してもかなり選考の回数が多いです。理由は採用枠に対する倍率の高さだと考えられます。

例として、2018年度の採用では、最終的に21人内定を出したのに対し、応募した人数は約2700人です。倍率はなんと100倍を超えています。

この年だけでなく、毎年2000人ほどが応募しています。そのため、1人1人の学生をしっかり見極めるために面接の回数を増やしているのでしょう。


また、講談社は「おもしろくて、ためになる」コンテンツ作りを徹底しています。加えて、「もっとおもしろい、これまでにない新しいことを始めたい」という趣旨の内容が採用ページにて公表されています。

そのため、「どのようなコンテンツを作りたいか」と「そのコンテンツにどのような価値があるか・そう言えるのはなぜか」という2つの観点をしっかり考えておく必要があります。もちろん、これまで主張されていないサービス・アイデアを主張できればなお良いでしょう。

参考:講談社

出版業界のインターン情報

インターンイメージ

KADOKAWA

KADOKAWAは、「1dayインターンシップ」を開催しています。​​2020年においては、12月前半に開催されました。

参加できるコース・職種は5つです。「コミック」「ノンフィクション」「児童書」「小説」「アニメ」になっています。コースの流れは、主に【事業紹介】【ワーク】【懇親会】です。


応募した方が「非常に濃い時間を過ごせた」というように、KADOKAWAのインターンには参加する意義があります。どれか気になったものに積極的に応募するようにしましょう。

※最新情報については、ホームページを確認認してください。

集英社

集英社は、「1dayインターンシップ」を開催しています。2021年度は、1〜2月にかけてオンライン上で開催されました。

主に、集英社の紹介・社員による講話・就業体験(ワーク)・質疑応答で構成されています。

応募できるコースは5つに分かれています。「女性コミック編集」「営業(宣伝)」「ファッション誌編集」「文芸編集」「男性コミック編集」があります。

複数のコースに応募することはできないため、どれか1つに絞って応募しなければなりません。また、応募者が多数いる場合は抽選で決定されます。

※最新情報については、ホームページを確認してください。

講談社

講談社では、「1dayインターンシップ」を開催しています。2021年では「とんがり講座2021夏オンライン」が開催されました。

合計4日に渡ってインターンが開催されます。その4日とも組まれているプログラムが違うので、自分の興味があるものに応募することが重要です。ちなみに、マーケティング・コミック・文芸・校閲など多岐に渡ります。


特に1つの職種だけを扱っているわけではなく、1日に3つの職種から講談社で行っている業務を紹介されます。そのため、まだ職種を決め切れていない学生にとっては、職種の概要を知るチャンスでもあるのです。
まずは、どのプログラムに参加してみたいかチェックしてみるとよいでしょう。

※最新の情報はホームページを確認してください。

出版業界の業界研究

業界研究やり方画像

業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解することができます。

(1)業界全体を知る

まずは、出版業界の全体を知ることが重要です。出版業界は大きく分けて「出版社」「出版取次」「書店」の3つに分けることができます。

出版取次は、出版社と書店を繋ぐ仲介役のような役割です。出版された本を書店へ配送することが主な仕事内容となります。

出版社

講談社・集英社・KADOKAWA・小学館・新潮社など

取次会社

日本出版販売・トーハン・大阪屋栗田など

書店

蔦屋書店・紀伊国屋書店・丸善ジュンク堂書店・有隣堂など

(2)業界の深掘りを行う

業界の全体を知り、各企業の立ち位置がわかったら、次はどのような職種があるか知っておきましょう。職種は大きく分けて「制作・編集」「校閲」「営業」の3つに分けることができます。

制作・編集は、出版物の企画・デザイン・タイトル作成など仕事内容は多岐に渡ります。また、校閲は上がってきたコンテンツの誤字脱字チェックや日本語の正しさを確認します。営業は、書店営業広告営業の2種類に分かれます。共に出版物の利益を出すことが目的です。


職種ごとの仕事内容は、どの企業でも共通していることが多いです。ただし企業によっては若干の違いが生じるので、必ず仕事内容を確認しておくようにしましょう。

    (3)業界の最新の動向を把握

    最後に出版業界の動向把握です。PEST分析を行うことが重要となります。

    PEST分析の図

    PEST分析とは、政治、経済、社会、技術といった4つの観点からマクロ環境(外部環境)を分析すること。出版業界のイメージをより具体的にしていきましょう。

     

    Politics:政治

    海賊版のコンテンツがネットにアップロードされていることが問題視されています。この点、著作権に違反する可能性もあり、違法化する動きが出てきています。

     

    Economy:経済

    厳しいことに業界全体の売上は年々下降傾向にあります。ただ、スマートフォンの普及や巣篭もり需要が増えたこともあって、電子書籍の市場が新たに出現しています。

     

    Society:社会

    世代全体で活字離れが進んでいる状況です。そのため書籍や文庫離れが進んでいる一方、コミックスの需要は年々高くなってきています。

     

    Technology:技術

    電子書籍が台頭しています。それに伴い電子書籍の需要が増えつつあるのが今の現状です。ただし、全ての書籍に対応しているわけではないということと、認知がまだあまりされていないということが懸念点として挙げられます。

    出版業界のES対策・攻略法

    エントリーシートを記入する際は、次の2点を意識して書くようにしましょう。

    • なぜその会社を志望しているのか
    • 自分の人物像

    エントリーシートは、その人物を表す情報が詰まっている書類です。そのため、「他の就活生と違って自分は何が得意か」「他の就活生と比べて何ができるか」ということを端的に記載する必要があります。


    特に出版業界はコンテンツを発信する側ですので、なぜコンテンツを発信しようと思ったのかをしっかり書く必要があります。「小さい頃から本を読んできたから」や「漫画をずっと読んできたから」というような単純な理由ではES通過は難しいです。

    重要なのは「なぜ作り手に回りたいか」ということを徹底的に考えることです。「とある小説を読み、その小説の主人公が自分・他人と戦いながらも必死に前へ進んでいくところに感動し、勇気をもらった。自分が変わるきっかけをもらったからこそ、今度は与える側になりたい」という内容の理由であれば、面接官に志望理由が伝わりやすくなります。


    このように、「本を読む体験をして自分はどうなったか」「そして今度はそれを踏まえてどうしていきたいか」をESに落とし込んでいく必要があります。

    出版業界の筆記試験対策・攻略法


    出版業界の筆記試験の内容は、主に「SPI(言語・非言語)・玉手箱・Webテスト」の形態が多いです。どの企業でもオーソドックスな筆記試験であることが多いです。

    そのため、市販で売られている参考書をもとに、1~2冊ほど目安に試験対策をきっちりしておきましょう。


    また、集英社のように「作文の提出」など、特殊な筆記試験が課される出版社もあります。そのため、必ずどのような試験体系かチェックするようにしてください。


    早期の採用終了が相次いでいます。そのため、間に合わなかったということがないように、採用のスケジュールを確認して1〜2ヶ月前からじっくり準備を進めていくようにしましょう。

    出版業界における面接対策・攻略法

    業界求める人材イメージ

    出版業界において、次のような質問をよく聞かれます。

    • 本が売れない時代になぜ出版社を選んだのか
    • なぜ出版業界の中でも〇〇なのか・他の企業と違って〇〇を選んだ理由は何か
    • この会社でどのような仕事をやってみたいか
    • 就活の軸は何か

    特に「本が売れない時代になぜ出版社を選んだのか」「なぜこの企業を選んだのか」という質問は非常に聞かれやすいです。この質問に対する対策は必須となります。


    回答する際にもっとも重要なポイントは、「企業のビジョンや取り組んでいる事業」「自身の体験・自分がなりたい未来像」しっかり結びつけることです。これらを関連させて説明することで、なぜ出版業界・特定の企業を志望するかの説得力がぐっと上がるからです。


    また、面接は企業と学生がマッチングをするために行われるもの。そのため、その企業の価値観に合う学生の方が意気投合しやすく、採用されやすくもなります。


    ここでは集英社での面接を想定した際の例文をご紹介します。例文を参考に、自分なりの回答を作成してみてください。

    本が売れない時代になぜ出版社を選んだのか

    <例文>
    小さな頃から漫画に慣れ親しんで育ってきたため、漫画のよさをもっと広めたいというのが大きな理由です。いろんな漫画をよみ、それぞれの登場人物を知っていくに連れて、次第にその人物に影響されるようになりました。そこから自身の考え方が変わり、内向的だった性格から外交的な人間に慣れている今があります。これは一重に漫画というコンテンツを読んだ結果だと信じています。加えて漫画を読むことで私の人生が大きく変わったように、他の人にも漫画を通して人生を変えるチャンスを掴んでもらいたいと思ったからです。

    また、物事にはサイクルがあると私は確信しています。今は不況であるのは事実です。しかし、電子書籍が新たな市場を開拓したように、出版業界に全くチャンスがないわけではないと思っています。電子書籍という新たなツールを通して、出版業界をもっと盛り上げ、漫画の良さを知ってもらいたいからです。

    なぜ出版業界の中でも〇〇なのか / 他の企業と違って〇〇を選んだ理由は何か

    <例文>
    1つは自分が影響を受けた漫画を多数出版しているからです。NARUTOやONE PIECE、ドラゴンボールなど、何度も読み返したものが数え切れないほどあります。こういった名作を多数輩出しているからこそ、これらに続く名作を作るチャンスが他の出版社よりも多いのではないかと思ったため、志願させていただきました。

    また、数ある出版社の中でも、若年層をターゲットに漫画を出版しているからです30〜40代になると、なかなか変化を求めて行動するのは難しくなってくるとも思っています。そのため、感受性が豊かな10〜20代の方が、さまざまなことにチャレンジしやすいのではないかと考えました。結果、若年層をターゲットとしている御社を志望することに至りました。

    出版業界は斜陽産業であるため、どのように再建するかが求められます。

    まずはOB訪問や実際に働いている方の声を聞いて、自分の職種・企業決めを行っていくようにしましょう。

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