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【ホテル業界研究|2023年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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ホテル業界研究


日常の生活から離れるために少し贅沢をして泊まるホテルや、寝ることに特化した低価格のホテルなど、日本には様々なホテルがあります。

ホテルは身近にありますが、その違いについて知る機会はあまりないですよね。

ホテルによって提供しているサービスにも違いがあるので、ホテルで働きたいと思った場合にはどんなホテルで働きたいのか、まずはホテルについて理解しておくことが大切です。

ホテル業界とは

ホテル業界とは


旅行やビジネスで使われる事が多い宿泊施設の「ホテル」を通じて、様々な事業を行なっているのがホテル業界です。


ホテル業界ではホスピタリティを大切にして、お客様にあらゆる衣食住に関するサービスを提供しています。

提供するのは宿泊するための客室や、婚礼や会議などで使われる宴会場レストランでの食事などが挙げられますが、これらに付随する「サービス」もホテルで期待されている要素の1つになります。

ホテルの種類

ホテルといっても種類はたくさんあり、分類の仕方も人によって様々ですが、よく耳にする「シティホテル」「リゾートホテル」「ビジネスホテル」に分けて解説します。


シティホテル

その名の通り都市部に建てられているホテルです。

客室以外にも宴会場やレストラン、スパやフィットネスルームなどが備えられており、客室は広くサービスが充実しています。

部屋も2人部屋である事が多く、1泊あたりの料金が比較的高額なホテルが多いのも、シティホテルの特徴です。

ホテルに贅沢さを求める人や会議などでのビジネス利用の人がターゲットとなっている事が多いです。

「ヒルトンホテル」「ホテルニューオータニ」「帝国ホテル」「ホテルオークラ」はシティホテルの一例です。

 

リゾートホテル

リゾート地に建てられているのがリゾートホテルです。

観光客が主な客層で、施設や設備はシティホテルと同じような宴会場やレストラン、スパなどがあります。価格帯もシティホテルと同様です。

リゾートトラスト株式会の施設には会員制のリゾートホテルが多く、ハワイのザ・カハラ・ホテル&リゾートもリゾートトラストのホテルです。

「ハレクラニ沖縄」「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」「ザ・リッツ・カールトン日光」などが有名です。


ビジネスホテル

ビジネスホテルも都市部にあるホテルではありますが、シティホテルと比べて駅の近くに建てられていることが多いです。

名前の通りビジネス(出張など)で利用するサラリーマンをターゲットとして運営されています。

仕事終わりにくつろぐというよりも、部屋で寝るという目的の方が強く、客室の広さやアメニティも最低限にする事でコストを抑えています。

ビジネスホテルとして有名なのは「サンルート」「東横イン」「アパホテル」などが挙げられます。

ホテルの部門について

ホテルの部門は大きく分けると、「宿泊部門」「料飲部門」になります。

宿泊部門はホテルの要となる部門ですが、宴会やレストランを担当する料飲部門もホテルの売上げに大きく貢献している部門です。


宿泊部門

ホテル事業のメインとなります。客室で快適にくつろいでもらうために仕事をする部門です。

ホスピタリティをもってサービスを行う事が求められ、ホテルの仕事としてイメージされる職種が多いのも特徴。


料飲部門

・レストラン部門
ホテル内のレストランで働きます。ひと口に「レストラン」といってもコース料理を提供するレストランだけではありません。

ロビーラウンジ、メインバー、コーヒーショップ、メインダイニングなど幅広い形で、食事やドリンクを提供しているのがレストラン部門です。


また、当サイトでは、ホテルのレストラン部門以外にも、飲食に関する業界の紹介もしています。興味がある方は、「飲食業界研究」の記事もチェックしてみてください。

 

・宴会部門
宴会部門は法人需要のMICEや、個人需要の高い婚礼など一般の宴会を担当します。

MICEとはMeeting(会議)」「Incentive(企業の報奨・研修旅行)」「Convention(大型の会議)」「Exhibitions(展示会)」の頭文字からなる言葉で、飲食をともわない事が多いです。

婚礼は宴会部門でも大きな売上に繋がるので、ホテル内にチャペルを併設するなどして力を入れています。

ホテル業界の職種

ホテル業界の職種

 

先ほどご紹介した部門の中から宿泊部門に関連する職種と、料飲部門に関連する職種についてご紹介します。

宿泊部門

宿泊部門に関する職種 主な業務内容
フロントクラーク ホテルの顔となります。荷物を預かったり、予約を取ったり、お会計などを行います。
ベルアテンダント フロントやロビーであらゆるサービスを提供します。
ドアマン 玄関周辺を担当し、お客様をお出迎え・お見送りする仕事。お客様の顔や車も覚えます。
コンシェルジュ ホテル内や観光スポットなどあらゆる情報を持っており、お客様の要望に答える仕事で「NO」は言わないのがコンシェルジュです。
ハウスキーパー 客室の清掃を担当します。

料飲部門

調理に関する職種 主な業務内容
シェフ キッチンの責任者です。提供される料理の盛り付けや調理の指示を出します。的確な指示を出す、料理のコスト管理などマネジメントの力が必要です。
ブッチャー 料理の中で肉のカットや下処理を担当する仕事です。
ガテマンジャー サラダなど冷静料理を担当します。
ベーカリー パンを担当します。ホテル食パンはホテルの人気商品の一つです。
パティスリー ケーキなどのデザートを専門とする仕事です。

 

サービスに関する職種 主な業務内容
レセプショニスト

レストランの入り口で席までの案内を担当します。レセプショニストはレストランの座席の管理を行うという業務や、レストランの顔である役割があります。

ウェイター/ウェイトレス お客様のオーダーを受け、テーブルまで運んだり、テーブルのセッティングを行います。ただ運ぶのではなく、専門的なサービスの仕方を学びます。
バーテンダー カクテルを作ったりお酒を提供したりするのが主な仕事です。
ルームサービス 客室でルームサービスを提供します。

ホテル業界の市場規模

ホテル業界の市場規模

市場規模推移

ホテル業界の過去11年間の業界規模の推移

ホテル業界の過去11年間の業界規模の推移(出典:業界動向リサーチ、グラフ作成:CareerMine)

 

ホテル業界の業界規模は2011年の「東日本大震災」よる被害影響で一時的に落ち込みを見せたものの、2012年以降は回復し、2018年まで順調に右肩上がりを続けていました。

2020年に入って「新型コロナウイルス」が流行し始めたことで、2019年度の売上高が僅かに減少。


ホテル業界の売上高と切ってもきれないのが、訪日観光客数です。

タイとマレーシアのビザを免除としたことが旅行者数の増加にも貢献し、2013年には訪日旅行者数が1,000万人を突破しました。

コロナウイルスの収束とともに、訪日観光客の数も徐々に回復していく見込みです。


テレワークの広がりと合わせて、働きながら余暇を過ごす「ワーケーション」が政府からも推進されています。

この新しいスタイルが定着した場合、どのくらいホテル業界の売り上げに寄与するのか注目です。

ホテル業界の現状

コロナ禍の売上高

コロナ禍の売上高(参考:リゾートトラストアパグループ帝国ホテルプリンスホテル、グラフ作成:CareerMine)

 

2020年度はいずれのホテルにおいても、売上高は大きく減少しています。世界中でパンデミックを起こした新型コロナウイルス。

2019年12月に最初の感染者が報告され、日本では2020年に入ってから流行、4月には全国へ緊急事態宣言が発出されました。


国外から訪れる観光客の減少のみならず、外出自粛による国内の旅行に対する需要も減少していきます。

訪日する観光客がほとんどいない中で、2020年の日本国内における旅行消費の70%は日本人国内宿泊旅行によるもので(前年は約60%)、 訪日外国人旅行は6.8%と試算されています(前年は約17.2%)。


宿泊による売上げの減少に限らず、宴会部門やレストラン部門も大きな痛手を負っています。

大人数での会食・集まりを控える傾向から、婚礼を含む宴会や会議が行われる機会が減ったり、開催する場合においても座席数やアルコールに対する制限がかかりました。


2020年は、新型コロナウイルスの流行によって売上げが大きく減少したものの、ワクチンの普及や訪日観光客の戻りとともに、各ホテルの売上げも回復していくと見込まれています。 

参考:観光庁「令和2年版 観光白書について」

ホテル業界の動向

ホテル業界の動向

増え続けるホテル

旅館・ホテルの軒数・客室数の推移

旅館・ホテルの軒数・客室数の推移(出典:厚生労働省「生活衛生関係営業の生産性向上を図るためのマニュアル」、グラフ作成:CareerMine)

 

2017年にはホテルの数が、30年前と比べ約2倍以上に増えました。背景には2003年から取り組んでいる、「ビジットジャパン事業」の影響があります。


ビジットジャパン事業が始まるまでは、国内に来る旅行者の数よりも、日本から海外に旅行に行ってお金を使う人の方が多数でした。

そこで訪日外国人旅行者の増加を目的として始まったのがビジットジャパン事業なのです。


事業が始まって以降は国外からの旅行者が増え、2003年の訪日旅行客は521万人だったのが、2013年には約2倍になりました。
さらに2016年には4倍以上に増加。

観光客が増えることで宿泊施設も必要とされ、ホテルの件数も増え続けていきました。


さらに2020年の東京オリンピック2025年の大阪万博が決まったことで、イベントに向けたホテルの建設も始まりました。

コロナ禍であってもホテルの増加は続いています。


また、旅行に関する業界も当サイトで紹介していますので、興味がある方は「旅行業界研究」の記事もチェックしてみてください。

需要が高まる宿泊特化型ホテル

近年、新しいタイプの宿泊特化型ホテルが誕生しています。


「宿泊特化型ホテル」とは、宴会場やレストランなどを持たない宿泊に特化したホテルのこと。

かつての「宿泊特化型ホテル」は宿泊に特化し、客室料金を安く抑え提供してました。主にビジネス客をターゲットにした、いわゆるビジネスホテルが大半でした。

次第に観光客もコストを抑えて宿泊するために利用し始め、競争が激化。

差別化が必要になりました。


近年はコストでの勝負ではなく、ホテル内の施設や設備に力を入れて勝負する、新しいタイプの宿泊特化型ホテルへ注目が集まっています。

例えばアパホテルでは内装にこだわったり、プールが備え付けられていたりするところも。JALシティの中では客室以外にトレーニング施設があるホテルもあります。


シティホテルほど高級志向ではないけれど、ビジネスホテルよりちょっと良いホテルに泊まりたいといった人々のニーズにマッチしているのです。

ホテル業界の歴史

ホテル業界の歴史

ホテルの語源

「ホテル(hotel)」は英語をカタカナ表記にしたもので、hospesというラテン語を語源に持ちます。

hospesは客や旅人、宿主を表し、派生したhospitaleという言葉は客や旅人をもてなす所の意味、同じく派生したhospitalisは温かくもてなすという形容詞です。

英語のhospitarity(ホスピタリティ)hospesを語源としており、ホテルとホスピタリティ精神(おもてなしや思いやり)の関係は深く、切っても切れません。


ホスピタリティは現在のホテル業界でも、根幹となる大切な考え方となっています。

日本のホテル

【最初のホテル】

日本では1639年以降、1854年の日米和親条約が結ばれるまで200年近く鎖国状態が続いていました。日米和親条約により港が開港されたことで、日本には多くの外国人が訪れるように。

日本に来る外国人を受け入れるための宿泊施設も建てられるようになり、1860年にできた「横浜ホテル」が日本で初めての「ホテル」だとされています。

横浜ホテルはオランダ人のフフナーゲルによって建てられ、木造の建物でした。その後も小規模なホテルが次々と誕生していきます。


【60年代】

最初のホテルブームのきっかけとなったのが1964年に開催された東京オリンピックです。

開催が決定してからは、外国人観光客などを受け入れるために新しいホテルが次々と建設されていきます。この時期に御三家ホテル「ホテルニューオータニ」「ホテルオークラ」が開業します。

東海道新幹線が開業したのもちょうど1964年で、人々の移動にも影響を与えました。


【70年代】

次に1970年に開催された大阪万博札幌冬季オリンピックもホテルブームに一役買います。

この頃から旅行の大衆化が進み(富裕層の旅行から一般の間にも拡大していき)や、大型のホテルが開業されるように。

帝国ホテルの本館も1970年に改築され新本館となり、客室数は270室から772室へと大幅に増えました。


また、この時にカプセルホテルの原型ができます。

万博会場に吊り下げられた「空中テーマ館住宅カプセル」内のベッドカプセルがカプセルホテルの原型です。

今では「茶室」「木」、パステルカラーなどおしゃれで清潔感のあるコンセプトで女性をターゲットにした新しいカプセルホテルも誕生しています。


【バブル崩壊後の90年代 〜 現在】

バブル期と共に宴会や婚礼も行う、シティホテルの要素を持ったビジネスホテルが拡大していました。

しかしバブル崩壊後は個人消費や法人需要が縮小。宴会場などの固定資産がホテルの経営を圧迫し、中には倒産するホテルも。

バブルが崩壊した90年代以降、宴会場などを持たずに宿泊に特化した、ビジネスホテルがチェーン展開していきます。


2010年代以降になると宿泊に特化したビジネスホテルの中には、最低限のレストランやバーなどを備え、内装にもこだわったホテルが出てきます。

完全に寝泊まりに特化した低価格のビジネスホテルと、サービスや施設にも力を入れ、それほど低価格ではないビジネスホテルといったように、ビジネスホテルのスタイルも様々になっています。

参考:廣間準一「ホテル業界の新潮流に関する一考察-宿泊特化型ホテルを事例として-」
日本ホテル協会「日本ホテル協会の歴史」
富田昭次「ホテルと日本近代史」

ホテル業界におけるトレンド・話題

ホテル業界のトレンドニュース

増加するラグジュアリーホテル

近年開業されるラグジュアリーホテルは増加しており、今後開業を控えるラグジュアリーホテルも多いです。

理由としては、諸外国に比べて日本には1泊5万円以上などの高級ホテルの数が少なく、まだラグジュアリーホテル市場へ進出する余地があると考えられているからです。

コロナ禍にも関わらず、以下の、ラグジュアリーホテルが開業。または開業予定となっています。

2020年7月

JWマリオット奈良

2020年9月

フォーシーズンズホテル東京大手町

ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜

2020年10月

東京エディション虎ノ門

キンプトン新宿東京

2021年3月

W大阪

フォションホテル京都

2021年9月

ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts

2021年10月

ザ・ホテル京都パレスBWシグニチャーコレクションbyベストウェスタン

2023年(予定)

デュシタニ京都(予定)

2024年(予定)

京都東山SIX SENSES

京都東山バンヤンツリー

(仮称)シャングリ・ラ京都二条城

フォーシーズンズホテル(大阪・堂島)

2021年3月、大阪にマリオット・インターナショナルのブランドの「W大阪」が開業。京都でも同時期に「フォションホテル京都」が誕生しました。

さらに「フォーシーズンズホテル」が2024年に大阪・堂島に開業を予定しているほか、複数のホテルが開業予定です。


1泊100万円以上する部屋なども用意されており、国外から旅行に来る富裕層や、日本国内の富裕層による需要が見込まれています。

参考:CBRE

ワーケーション

以前から言葉としてあったものの、コロナ禍で耳にする機会が増えたのが「ワーケーション」です。

ワーケーションとはワーク(work)バケーション(vacation)を掛け合わせた造語で、政府も推進している新しいライフスタイル・働き方です。


テレワークを活用しホテルや旅館などで仕事を行い、仕事をしながらも余暇を楽しむというスタイル。

休暇の合間に仕事をする人や、仕事をすることをメインとしてホテルや旅館に滞在する人など、ワーケーションのスタイルも人それぞれです。

ホテルでも様々な「ワーケーションプラン」を提案しています。


◆ホテルニューオータニ

宿泊と日帰り両方にワーケーションプランあり。

日帰りプランにはルームサービスのランチが付いているプラン、館内のレストランやショップで使える券がついているプランが用意されている。

宿泊プランでは、6連泊〜30連泊まで連泊が可能。

レストランやルームサービスで朝食をとることができたり、ホテル内のサウナ・ジム・プールを利用できたりと、その他にも豊富な特典が付いている。


◆プリンスホテル

鎌倉、軽井沢、伊豆長岡温泉、その他各地のプリンスホテルでワーケーションプランが用意されている。

28連泊以上できるプランもあるとのこと。レストラン・ラウンジ利用の得点といった特典も。

参考:観光庁「ワーケーション・ブレジャー等の普及・促進に向けて」

ホテル業界における主要企業の解説

ホテル業界の主要企業

帝国ホテル

社名

株式会社帝国ホテル

設立

1887年12月14日(創業)

本社所在地

〒100ー855

東京都千代田区内幸町1丁目1番1号

資本金

14億8500万円

従業員数

1986年(2021年3月31日現在)

平均年収

470万円
(参照:yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

ホテルおよび病院施設の運営・不動産賃貸事業並びにそれらに付帯するサービス事業

帝国ホテルは1890年11月3日日本の迎賓館として誕生したホテルです。125年以上にわたる歴史が帝国ホテルにはあります。


帝国ホテルは数多くの「日本初」「ホテル業界初」を導入してきました。

例えば日本初のランドリーサービスを実施、またホテルウエディングの文化を生み出したのも帝国ホテルです


他にもホテル業界で初めて週休二日制を導入したり、初めて不動産事業も始めます。 

伝統を持ち続けながらも常に新しいことを取り入れてきたのが帝国ホテルです。

リゾートトラスト

社名

リゾートトラスト株式会社

設立

1973年4月(創業)

本社所在地

名古屋市中区東桜2-18-31

資本金

195億90百万円

従業員数

8123名(2021年3月末)

平均年収

506万円
(参照:yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

会員権事業

ホテルレストラン事業

ゴルフ事業

メディカル事業

その他事業

リゾートトラストは会員制リゾートホテルを軸に、メディカルサービス、シニア向け事業、ゴルフ事業など幅広く行なっています。


国内外に49カ所ホテルを展開しており、 2024年には岐阜県にサンクチュアリーコート高山の開業を予定しています。

完全会員制リゾートホテルのベイコート倶楽部、全国に展開するホテルエクシブなどが会員制リゾートホテルのブランドです。

さらに新しいホテルブランドとしてサンクチュアリコートが誕生します。

プリンスホテル

社名

株式会社プリンスホテル

設立

1956年6月4日

本社所在地

〒171-0022

東京都豊島区南池袋一丁目16番15号

資本金

86億円

従業員数

7928名(2019年3月31日現在) 

事業内容

ホテル事業

ゴルフ事業

スキー事業

その他レジャー事業

プリンスホテルは西武グループの中枢を担う会社です。


国内外に数多くのホテルを展開しており、西武プリンスクラブの会員数は約115万人。

総客室数は23,000室を超えており、売上高においては日本国内「No.1」となっています。


現在国内で展開しているブランドは、「ザプリンス」「グランドプリンスホテル」「プリンスホテル」「プリンススマートイン」の4ブランドです。


ホテル事業以外にもゴルフ事業やスキー事業、その他のレジャー事業を担っており、ホテル以外にも水族館や映画館ボーリング場なども運営しています。 

ゴルフ場は国内に28カ所、海外には3カ所、スキー場は国内に9カ所、海外にも1カ所展開しています。

アパホテル

社名

アパホテル株式会社 

設立

1971年4月

本社所在地

〒107-0052

東京都港区赤坂3-2-3アパ赤坂見附ビル 

資本金

9,000万円

従業員数

約2,500名(グループ計:3,100名)

事業内容

都市開発事業

総合建設事業

総合不動産事業

ホテルチェーン、レストランチェーン、レジャー産業運営事業

総合金融業

不動産証券化事業

総合ビル管理事業

月刊「アップルタウン」発行

アパホテルはもともと注文住宅事業からスタートしました。節税目的で始めたというホテル事業は今ではアパグループの主軸事業です。

アパホテルの会員数は累計で1900万人にも登ります。


「挑戦と変革」がテーマのアパホテルの特徴は、何と言ってもその斬新な発想です。

キャッシュバック制度を取り入れたり、全自動のチェックイン機械を導入したのもアパホテルが最初です。

 

高品質・高機能・環境対応型「新都市型ホテル」をコンセプトとしており、アパホテルの武器となっています。

今後国内シェアの20%を目指しているアパグループです。

ホテル業界における主要企業の採用動向

ホテル業界主要企業の採用動向

帝国ホテル

求められる人材
  • 帝国ホテルのこれからに関心をもてる人
  • ホテルの運営だけではなく、経営にも興味を持つ人
  • 帝国ホテルの長い歴史を大事にしながらも変革に挑戦したい人

帝国ホテルでは質の高いサービスを提供することは当たり前だと考えています。

総合コースを志望する場合は接客やサービスだけではなく、「帝国ホテルのこれから」にも関心を持って盛り上げたいと考える学生が採用されるようです。


英語面接が行われたり、面接時に留学やTOEICに関する質問をされたりすることからも、英語を活用した取り組みにとても力を入れている事がわかります。

国際的な感覚をアピールするのも良いでしょう。

リゾートトラスト

求められる人材
  • 人の感情や心を動かすことを仕事にしたい人
  • 「ありがとう」や「楽しい」などの感情を大切にできる人
  • 高級会員制ホテルならではの上質なサービスをプロ意識を持って提供できる人

他人のために何かをしてあげることが好きな人が採用される傾向にあります。


会員制の高級ホテルなので、他のホテルよりもお客様との距離が近く、お客様が求めるサービスの質も高くなります。

立ち振る舞いや感性を磨きながら、質の高いサービスを提供しなければなりません。

自ら進んでプロ意識を身につけられる学生であると思ってもらえるように話せると良いでしょう。

プリンスホテル

求められる人材
  • 他人を思いやり、人を幸せにすることができる人柄の素敵な人
  • 周囲の人と協力して仕事ができる人
  • 粘り強く新しいことにも挑戦できる人

プリンスホテルでは人当たりが良かったり、協調性を持ち合わせていたりと、「人柄」が良い人が採用される傾向にあります。

その上で、プリンスホテルの地位向上に向けて積極的に取り組みたいという姿勢を見せられると良いですね。

西武グループとして求める資質の中にも「明るくさわやかであること」とあることから、プリンスホテルでも人柄が重要視されている事がわかります。

ホテル業界の採用スケジュール

帝国ホテル

<22卒の場合>

エントリー

会社説明会・各種セミナー

グループワーク

筆記試験

面接(数回)

役員面接、英会話面接

内々定通知

詳細についてはマイナビを通して案内されので、志望する人はエントリーをしておきましょう。

ESの締め切りについては、2021年4月7日でした。選考内容の順番は人によって違うものの、面接は合計で5~6回行われるようです。

グループ面接はないですが、グループワークが行われます。

英会話面接があるのは特徴的ですね。

※22卒の学生の場合は総合コースのみの募集で「企画・マーケティング系」「オペレーション系」「営業系」「管理系」

プリンスホテル

<22卒の場合>

エントリー

会社説明会

ES提出(4月15日締切)、適性検査など

面接

内々定

グループワークやグループディスカッションはありません。

リゾートトラスト

<22卒の場合>

エントリー

会社説明会

選考(WEB面接が複数回)

最終選考(対面)

内々定

選考会場によって、選考フローが異なるようです。営業職ホテル運営職は、リクナビ・マイナビからエントリーできます。

セラピスト職は学校を通じて、調理職は学校またはキャリアマップを通じて説明会への応募となるので、志望する人は間違えないようにしましょう。

調理職の選考を希望する場合は、学校の就職担当者を通す必要があるので、注意しましょう。

ホテル業界のインターン情報

ホテル業界主要企業のインターン情報


ホテル業界のインターンシップは短期のものがほとんどです。

企業によってはインターンシップ参加者が本選考に参加した場合、複数ある選考のうちの1回を免除することもあります。

プリンスホテル

プリンスホテルの経営者事業戦略やリゾートエリアの事業戦略について学ぶ事ができます。

都内のホテルや軽井沢エリアのホテル、ゴルフ場などの施設見学も企画されています。

戦略事業担当者としてプリンスホテルの新しい戦略の立案を行い、プレゼンテーションをするなど「事業戦略」に関わる業務を体験することができます。

【プリンスホテルインターンシップ〜プリンスホテルの事業戦略にふれる〜】


実施期間:2021年8月30日 〜 9月3日
※9月1日、9月2日は軽井沢で一泊二日の合宿研修(予定)

場所:シティホテル、リゾートホテル
※シティホテル3日間、リゾートホテル2日間の計5日間、開催されます。

募集人数:30名程度


◆選考ステップ

6月1日(火)〜7月9日(金)12:00まで

→エントリー受付


7月9日(金)12:00まで

→Webエントリーシート提出締切


7月中旬〜下旬

→面接・グループワーク(予定)


※エントリーシートの郵送・持参は不可とのこと。
面接やグループワークはWebエントリーシートの合格者のみ。

リゾートトラスト 

ホテル業界やリゾートトラストについて知ることができ、会員制のリゾートホテルに関わる仕事の業務を体験することができます。

グループワークでは実際のお客様に向けたサービスプランを考案します。さらに先輩社員との交流会質疑応答仕事風景見学なども行われる予定です

このインターンシップは夏秋冬と3回に分けて行われ、それぞれが1ステップとされます。すべてのステップ(3ステップ)参加することが可能。

【<1DAYH3 会員制ホテルのホスピタリティを知る仕事体験|ホテルコース】


実施期間:2021年8月〜 2022年2月まで随時開催

場所:東京・名古屋・大阪

募集人数: 東京(70名予定)名古屋(20~40名予定)大阪(20~40名予定)

※1開催につき


◆選考ステップ

選考なしの先着順

アパホテル

宿泊プランの作成をグループワーク通じて体験し、アパホテルのネット戦略について知る事ができます。

他にもアパホテルのIT戦略立地戦略リゾート再生ビジネスなどについてもグループワークを通して理解を深めます。さらに人事部からのフィードバックも。

東京会場と大阪会場ではインターンシップの内容が異なります。

【アパホテルのキャリア体験〜若手が大活躍の職場〜】


実施期間: 2021年6月から2022年2月まで

募集人数:各日程20名程度

場所:アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉

アパホテル&リゾート〈御堂筋本町駅タワー〉

WEB

※1日間の開催です


◆選考ステップ

1.エントリー

2.説明会参加 

→説明会参加者に申し込み受付の案内が行われる 

3.申し込み(参加人数を超えたら終了)

4.参加 

業界研究のやり方

業界研究のやり方


業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解することができます。

 

業界研究の3STEP
(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。

代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。


(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。


(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。

ホテル業界の業界研究

ホテル業界の業界研究

 

前述した上記の3つのステップで分析を進めていきましょう。

(1)業界全体を知る

ホテル業界では客室を提供することによって収入を得る事がメインです。

時代とともに客室以外の宴会場レストランを取り入れたホテルも増えてきました。宴会部門やレストラン部門もホテルの売上げに影響を与えています。

またホテルの数は高度経済成長とともに増加、コロナ禍においてもホテルの数は増え続けています

(2)業界の深掘り

最初にホテルが増え続けたきっかけは1964年に開催された東京オリンピックでした。

50年以上たった2020年、再び東京オリンピックの開催が決定され、かつてと同じようにホテルが建設されています。


2003年から取り組まれたビジットジャパン事業

これによって訪日観光客の数が増加したことが、高度経済成長期以降もホテルの数が増え続けている要因の一つです。

(3)ホテル業界の動向把握

ホテル業界は訪日観光客などの影響も受けるため、PEST分析を行うことが重要となります。

PEST分析とは、政治、経済、社会、技術といった4つの観点からマクロ環境(外部環境)を分析すること。

ホテル業界のイメージをより具体的にしていきましょう。

 

PEST分析

 

Politics:政治的環境要因

2003年から続く政府によるビジットジャパン事業により訪日外国人を増加させることに成功しました。今後も観光客を増やしていき、日本の収入の柱にする狙いがあります。

またコロナ禍では、国内旅行を対象にGoToトラベル事業が行われました。旅行需要や周辺地域の消費を取り戻す目的で始められました。実際にGoToトラベルを利用した延べ宿泊数は増加しました。

 

Economy:経済的環境要因

訪日外国人の大幅な減少により、ホテルに宿泊する人も大幅に減ったことで、ホテルの売り上げは激減しています。

 

Society:社会的環境要因

新型コロナウイルスの影響により、日本国内での旅行の需要が減少したり、訪日外国人は大幅に減りました。

テレワークが推進され、ホテルではワーケーションプランも誕生しています。

また外出自粛や県をまたいだ移動を控える動きから、自宅から1〜2時間の範囲への宿泊や日帰り旅行を行う「マイクロツーリズム」も広がっています。

 

Teclnology:技術要因

VRARを使ったバーチャル旅行が話題になっています。実際に立ち入るのが危険なところへの体験を行っている例もあります。

無人チェックイン機の導入により、フロントに配置する人員を減らすホテルも増えてきました。

チェックイン機の導入によって、増加が見込まれる外国人観光客に対応した、他言語での案内も可能になりました。

ホテル業界のES対策・攻略法

ホテル業界のES対策


ESは選考の最初のステップであり、面接でも使われる事が多いので、しっかりと記入するようにしましょう。
ESによって面接の足切りを行う企業もあります。

書き方については文字数が少ないESが多いので、簡潔に分かりやすく、伝えたいことは必ず伝わるように練習しましょう。

伝えたい結論を先に書くことは読み手にとって読みやすいのはもちろん、書き手にとっても結論に伝えたいことの書き忘れがなくなるのでおすすめです。

ES記入のポイント

ホスピタリティに関することを書く

ホテル業界のESを書く際には、ホスピタリティに関するエピソードを入れてみましょう。

ホテルとホスピタリティは同じ語源を持っているなど、ホテル業界において「ホスピタリティ」は重要なキーワードです。

ホテル業界ではホスピタリティの精神を持った人を求めています。

自分が思いやりをもっておもてなしをした行動・経験についてのエピソードを入れてみたり、自分がしてもらったことでホスピタリティを感じ、心に残っていることを書くのも良いでしょう。


思い描くホテルでの働き方は具体的に

「志望するホテルでの働き方」「自分が思い描くホテルでの働き方」について理解を深めておきましょう。

あなたが思い描いているホテルでの働き方が、ESを提出しようとするホテルで実現できるのかしっかりと考えることで、志望動機に軸が出来上がります


ホテルにも様々なタイプのホテルがあり、ドアマンがいるホテルもあれば、いないホテルもあります。

ホスピタリティ精神はどのホテルでも大切ですが、提供するサービスには違いがあることを理解しておきましょう。

例えばいわゆるビジネスホテルと、高級ホテルでは提供されるサービス内容は大きく異なります。

仕事が細かく分けられており、予約の仕事を主に受け持つ場合もあれば、フロント周りを全て担当する場合などのように業務にも違いが出てきます。


志望動機に軸を持たせることができ、さらに入社後のギャップを小さくすることにも繋がるので、思い描いている働き方は具体的にしておきましょう。


グローバルな視点をアピールする

ホテルにはいろんな国のお客様が宿泊するので、グローバルな視点・感性を持っている人材を求めています。


訪日外国人が増えた日本では、ホテルに宿泊するお客様が日本人のみという場合は少なく、外国人宿泊客の比率も増えてきています。

今後も日本は訪日してくれる人を増やしていくという方針に変わりはないので、ますます国際的な感覚は必要です。


留学経験や海外での滞在期間がある人はアピールポイントになるので、積極的に入れ込みましょう。

留学の経験がない人でも、「外国の人とコミュニケーションを取ることが好き」であったり、「英語に力を入れて勉強している」など、伝え方次第で日本以外にも視野を広げていることは伝えられます。

ホテル業界の筆記試験対策・攻略法

ホテル業界の筆記試験対策


ホテル業界ではSPIがメインというよりは、Webテスト筆記にてオリジナルの問題を出されます。

テストの内容としては英語、数学・算数、漢字・国語の他に性格テスト、が行われることが多いようです。一般常識時事問題小論文などを出すホテルもあります。

また新型コロナウイルスの流行の影響か、Webテストを実施した企業も多いです。


試験対策としては、特に何もしなくても受かった人や、青いSPIの問題集で対策をしていた人、Webテスト用の問題集で対策をしていた人など様々です。

対策せずに落ちてしまったり、不安になってしまうのが嫌な人は早めから参考書を使ったり、いろんな企業の筆記試験を受けてみたりして、対策していきましょう。


ホテル業界では英語力に注目して採用していることからも、英語の対策に力を入れるのもおすすめです。

プラスアルファとしてホテル業界に関する知識の勉強をしてみたり、ホテルに関連するニュースをチェックするようにすると良いでしょう。

ホテル業界の面接対策・攻略法

ホテル業界の面接対策


ホテル業界での面接の特徴は、人柄を重視する傾向にあります。

メインとなる宿泊業務や宴会・レストランなどの事業では、お客様に与える印象が大切です。

そのため質問の内容も特段変わった事が聞かれることはないものの、「ホテル」への理解ができているのかどうかを確認する質問は多い傾向にあります。

実際に聞かれた質問と、回答のポイントをご紹介していきます。

  • 志望動機
  • 当ホテルに行ったことはありますか?
  • なぜ当社を選んだのですか?
  • 当社の中でどのホテルで働きたいですか?
  • ホテルに対するイメージ

なぜ当社を選んだのですか?

他のホテルとの違いを明確にして答えるようにしましょう。

ホテルやその会社について調べようとしている意欲、高い志望度を示す事ができます。しっかりと企業研究を行なうことで、同業他社との比較をする事が可能です。

例えば「ホテルの素晴らしい雰囲気に惹かれたからです」と回答するとしても、価格帯や立地、規模、他のホテルのコンセプトの違いなど他のホテルとの違いを織り交ぜながら回答することで説得力が生まれます。


コンセプト自体が似ていたとしても、客室や施設、ホテル内で使われている物、料金プランなど、どこかに違いはあるので、志望するホテルについては細かく調べるようにしておきましょう。

当社の中でどのホテルで働きたいですか?

自分が実現したいホテルでの働き方を明確にしておきましょう。

ホテル事業を行う会社では、複数のホテルブランドを展開している事が多いです。

ブランドにこだわりがない場合は、どのホテルブランドでも一生懸命働ける理由を説明します。

いずれの場合も、企業のホテルについて詳しく調べておくことが良い印象に繋がるのでおすすめです。

ホテルに対するイメージ

「実際にホテルに行った場合、どんなイメージを抱いたか」、「当ホテルにどんなイメージを持っているか」、「ホテルで働く事自体に対するイメージ」など選考中のホテルや、ホテルで働く事自体に対するイメージを聞かれることも多いようです。


ホテルのイメージを理解して選考を受けているのか、体力が必要なホテル業界に対してイメージのギャップはあるのか確認したい場合に質問されます。

例えばホテル業界自体のイメージについては、シフト制、女性も重い物を運ぶ、宴会や婚礼は時間が決まっているのでスピード勝負、など厳しい一面もあります。

受けるホテルのイメージや、ホテルで働くことについてのイメージを自分なりに考えてみましょう。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。